地球環境問題や資源の有効活用の面から、コンクリート構造物の高品質・長寿命化が強く求められています。また、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品確法)」の施行を機に、より信頼性・安全性等が求められています。
しかしながら、構造物から採取した供試体(コア供試体)や、別途成形した円柱供試体を使ったこれまでの構造体コンクリート強度の検証手法には、さまざまなな課題がありました。
ボス型枠は構造体コンクリートの強度試験を簡素化・専門機器・人員を大幅に削減を図るとともに、正確で確かな強度試験が行えます。さらに、繰り返し使用できる経済性など、数々の特徴を兼ね備えた構造体コンクリート強度試験用供試体型枠です。
また、2020年にJIS A 1163(ボス供試体の作製方法及び圧縮試験方法)が制定されました。
ボス型枠は組立も容易で、特殊な器具を必要としないで、誰にでも組立・取付けができます。
コア採取の準備や、供試体のキャッピングなど面倒な作業がありません。
試験材齢1日から長期材齢まで任意の時期に採取し、強度発現を確認できます。
ボス供試体をそのまま取り付けておくことで、いつでも健全性を評価できます。
ボス試験は、コンクリート構造物の品質確認を目的に、コンクリート構造物と同時に打込んで一体成形されたボス供試体によりコンクリート強度の確認を行うものです。
適用するコンクリートの範囲を以下に示します。
以下に、ボス試験方法のフローを示します。